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通常学級に措置されたスペシャルニーズをもつ子どもにとって、「十分な参加」とは何か?とにもかくにも他のクラスメートと同じ教室内に同じ時間内、何も変えない全く同じ活動に参加することなのか?それとも、 その子どものために設定された全く別の活動に参加することなのか?
現実に他のクラスメートと違った発達段階にいることの多いスペシャルニーズをもった子どもにとって、どういう環境がよくて、どういう活動を設定するのがよいのか、というのは様々な考え方があるところだと思います。
ちなみに私の場合、もともと発達段階的に「同じ」あるいは「同じであろう」と思われる子どもたちだけを1クラスにまとめた、いわゆる、シングル・エイジのクラス構成{例えば、6・7歳が「1年生」で7・8歳が「2年生」で・・・。}だからこそ、「異なる発達段階にいる」という子どもの発達過程においてごくありふれた自然なことが目立ってくるわけで、それなら、暦年齢で3年くらいの幅をとって組み立てる、マルチ・エイジのクラス構成{例えば、6から9歳を1つのクラス、10から13歳を1つのクラス、とか。}にすれば、いろいろいいこともいっぱいありそうなのになあ・・・なんて思っています。
まあとにかく、通常多いシングル・エイジのクラスの話をするとして、私がいいなあと思った考え方は、スペシャルニーズがある・ないに関わらず、あくまでも同じクラスの中の子どもたちは、基本的に全員同じ活動に参加する、というものです。ただその際、活動は同じものを用意しつつも、その活動の中に設定された「教育目標」や使う教材などを、その子どもの現状にあわせて調整する、というところが大切なポイントになるようです。以下に、十分な参加を促すための「調整付き、同じ活動」のパターンを3通り示します(Thompson, B., et al., 1993)。
| 「同じ活動」ー「同じ教材」ー「教育目標の調整」
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例:活動 「ブロック遊び」
教材 「いろいろな色や形のブロック」
目標 「色の分類」「形の分類」「数の理解」「たくさんブロックを積み上げる」「長い時間遊ぶ」「ブロックを上手につかむ」「ブロックに手を伸ばす」「友達から渡されたブロックを受け取る」「友達と順番にブロックをつみあげる」「できたブロックをたおす」「友達が積み上げるブロックを眼で追う」などなどなど。
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| 「同じ活動」ー「同じ教材」ー「同じ教育目標」ー「子どもに期待する反応方法の調整」
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例:活動 「同じ形集め」
教材 「いろいろな形のブロック」
目標 「形の弁別」
子どもに期待する反応方法 「ブロックを同じ形ごとに箱に入れる」「あるブロックが入るべき場所を眼で教える」「ブロックを同じ形ごとに積み上げる」「友達があるブロックを動かす間に、そのブロックが入るべき場所がきたら声を出して教える」「ブロックが分類されるべきグループを問う友だちからの質問に対して、”うん””いいえ”の答えを電動のボタンを用いて伝える」などなどなど。
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| 「同じ活動」ー「同じあるいは異なる教育目標」ー「教材の調整」
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例:教材の調整方法のいくつかの例
- 使用する教材の安定性を高める・・・ゴムの滑りどめをつけたりマジックテープをつけたり。
- 教材の扱いやすさを高める・・・取っ手をつけたり、教材を大きくしたり。
- 教材の取りやすさを高める・・・よく使う教材の先にひもをつけて、動きが制限されている子どもが取りやすい用にしたり。
- 教材の認識しやすさを高める・・・教材を大きくしたり、逆に子どもの視野に入りきるように少し小さくしたり、わかりやすい目立つ場所においたり、触ってわかりやすいような手触りの材料を用いたり、音がでるようにしたり
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文責:笠原真帆
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